ポイントアンドフィギュアの目標値算出方法
○と×の2つの記号で値動きが表されるテクニカル分析手法「ポイントアンドフィギュア」。
相場の転換点を簡単に見つけられ、しかも売買サイン後の目標値を簡単に算出できることから幅広い投資家に人気を博しています。
ここではそんなポイントアンドフィギュアの売買サインと目標値の算出方法の例をいくつかご紹介致します。
水平計算による目標値算出方法
ポイントアンドフィギュアには水平および垂直の2つの目標値算出方法があります。
ここでは水平計算をご紹介致します。
まずは下図をご覧ください。○と×によりレンジ相場が形成されているのがわかると思います。
この水平方向に並ぶ○と×の列数と1枠の価格から目標値を算出することができるんですね。
水平計算による目標値算出の計算式は以下の通りです。
上値目標値=買いサイン発動枠の1つ下の枠の価格+レンジ相場の列数×1枠の価格×3
下値目標値=売りサイン発動枠の1つ上の枠の価格-レンジ相場の列数×1枠の価格×3
最後の「3」は3枠転換ルールの3を意味しており、もし3以外のルールであればその数字を適用します。
ここで上値目標値算出の例を見てみましょう。
上図は米ドル円において1枠の価格が10銭(0.1円)、3枠転換ルールで、99円台後半で5列のレンジ相場を形成後100.1円で上方へブレークアウトした状況を表しています。
この時の上値目標値は、買いサイン発動枠の1つ下の枠の価格が100円、レンジ相場の列数が5列、1枠の価格が0.1円、3枠転換ルールですので、これらを計算式に適用すると、100+5×0.1×3=101.5円という上値目標値が算出されます。
一方の下値目標値算出の例の場合、上図は米ドル円において1枠の価格が10銭(0.1円)、3枠転換ルールで、101円台前半で5列のレンジ相場を形成後100.9円で下方へブレークアウトした状況を表しています。
この時の下値目標値は、売りサイン発動枠の1つ上の枠の価格が101円、レンジ相場の列数が5列、1枠の価格が0.1円、3枠転換ルールですので、これらを計算式に適用すると、101-5×0.1×3=99.5円という下値目標値が算出されます。
垂直計算による目標値算出方法
次にポイントアンドフィギュアのもう一つの目標値算出方法である垂直計算についてご紹介致します。
垂直計算は、上図のように一方向に上昇後、少し反発を挟んで再度上昇しシグナルが点灯した場合、直近の上昇幅と同じ幅だけ反発した直近の安値から上昇するという考え方がベースになっています。
一方、下落時も同様の考え方で、一方向に下落後、少し反発を挟んで再度下落しシグナルが点灯した場合、直近の下落幅と同じ幅だけ反発した直近の高値から下落するという考え方がベースになります。
垂直計算による目標値算出の計算式は以下の通りです。
上値目標値=反発時安値+直近一方向上昇値幅
=反発時安値+(直近一方向上昇時の高値-直近一方向上昇時の安値)
下値目標値=反発時高値+直近一方向下落値幅
=反発時高値+(直近一方向下落時の高値-直近一方向下落時の安値)
ここで上値目標値算出の例を見てみましょう。
99円で下落が止まった後、101円まで一気に上昇しています。
その後、100.7円までわずかに下落し、再度上昇に転じ、買いサインが点灯しました。
この買いサインを元に上値目標値を計算すると下記のように102.7円が導き出されます。
反発時安値:100.7円
直近一方向上昇時の高値:101円
直近一方向上昇時の安値:99円
直近一方向上昇値幅:101円-99円=2円
上値目標値=100.7円+2円=102.7円
一方の下値目標値算出例は下記の通りです。
103円で上昇が止まった後、101円まで一気に下落しています。
その後、101.3円までわずかに上昇し、再度下落に転じ、売りサインが点灯しました。
この売りサインを元に下値目標値を計算すると下記のように99.3円が導き出されます。
反発時高値:101.3円
直近一方向下落時の高値:103円
直近一方向下落時の安値:101円
直近一方向下落値幅:103円-101円=2円
下値目標値=101.3円-2円=99.3円
いかがでしたでしょうか?
チャート分析法は数多くありますが、目標値を算出できるのはポイントアンドフィギュアしかありません。
是非あなたもこの機会にポイントアンドフィギュアの目標値算出法をマスターしてみてはいかがでしょうか?