パラボリックを利用した途転(ドテン)売買を極めよう!

パラボリックとは?

パラボリックとは、「放物線上の(parabolic)」という意味を持つトレンド追随型のテクニカル指標です。

RSIやDMIなど数多くの指標を生み出したテクニカル指標の父と呼ばれる米国のJ.W.ワイルダーにより考案されたんですね。

放物線のような形をしたパラボリックがローソク足の下にある時は上昇相場を、ローソク足の上にある時は下降相場を意味します。

パラボリックの計算式

パラボリックはSAR(Stop&Reverse Point、ストップアンドリバースポイント)と呼ばれる値を結んで出来た線であり、このSARは下記の式で求められます。

当日のSAR = 前日のSAR + (EP - 前日のSAR) × AF

EP(Extreme Point、極値):上昇相場中はその期間の最高値/下降相場中はその期間の最安値

AF(Acceleration Factor、加速因数):0.02≦AF≦0.2(初期値が0.02で終値が高値/安値を更新するたびに+0.02ずつ上限0.2まで加算されます)

これだけ見ても何のことだかよくわかりませんね・・・

上昇相場の場合、当日のSARは、前日のSARに対し、上昇相場中の高値と前日のSARとの差の2%分だけ増えた値になります。

この2%という値は終値が高値を更新するたびに4%、6%、8%・・・と最大20%まで増えていくことになる加速因数で、J・Wワイルダーの経験則から求められたものなんですね。

これにより連日高値を更新するような相場だと、パラボリックの上がり方も急上昇していくことになるのです。

一方、下降相場の場合も同様の考え方になり、終値が安値を連日更新するような相場だと、パラボリックの下がり方が急降下していくことになります。

パラボリックの利用方法

一般的に、上昇相場においてローソク足がパラボリックを下抜けた時が「売り」、下降相場においてローソク足がパラボリックを上抜けたら「買い」のシグナルとされています。

パラボリックはトレンド相場では威力を発揮しますが、レンジ相場になるとダマシが多くなる欠点があります。

パラボリックをはじめRSIやDMIの生みの親であるJ.W.ワイルダーは、DMIのADXを併用しトレンドが確認できた時点でパラボリックを利用することを推奨しています。

是非あなたもこの機会にパラボリックを上手に利用されてみてはいかがでしょうか?

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