これだけは知っておきたいFX/CFDのリスクマネジメント!

FX/CFDのリスクマネジメント

あなたはFX/CFDトレードを行う際、きちんとリスクマネジメントされていますか?

資金管理やポジション管理をはじめ、FXにはリスクマネジメントしなければならないことが数多くあり、リスクマネジメントせずにトレードをするとあっという間に資金が底をついてしまうことになります。

ここではリスクマネジメントを行う上で意識しておかなければならない証拠金、維持率、レバレッジについて改めておさらいしてみたいと思います。

証拠金とは?

証拠金とはポジションを構築する上で最低限必要な金額のことです。

例えば、1ドル=100円の時に1万通貨を購入する場合、通常であれば100円×1万通貨=100万円が必要になります。

ところがFXの場合は100万円全てを用意する必要はなく、「証拠金」と呼ばれる4%程度の金額を用意さえすればトレードできるという特徴があるんですね。

この場合だと100万円の4%、つまり4万円で米ドル1万通貨分を購入することが出来てしまうのです。

外国為替証拠金取引と訳されるFXですが、この4万円が「証拠金」に相当することになります。

ただ4%ギリギリの証拠金でポジションを構築してしまうと、少しでもレートが下がって含み損が発生した場合に証拠金が4%を切り強制ロスカットの憂き目にあってしまいます。

そうならないためにも、想定したレートの変動に耐えられる証拠金をあらかじめ用意しておく必要があるんですね。

維持率とは?

維持率とは、ポジションを維持するために必要な証拠金に対する資産残高の割合のことです。

資産残高とは実際にFXの口座に入金されている金額のことですね。

例えば、必要証拠金額が4万円の場合、口座に4万円が入金されている状態の維持率は100%、8万円が入金されている状態の維持率は200%となります。

維持率が高い方が余裕度が高いとも言えますね。

ほとんどの証券会社では維持率が100%を下回ると強制的にロスカットされてしまいます。

資産残高は保有するポジションのレートが下がると含み損という形で反映されます。

ですから、例えば維持率が100%の状態で含み損が少しでも増えると強制ロスカットされてしまいますので、余裕ある維持率で運用していくことが重要です。

レバレッジとは?

FXにはレバレッジというルールが適用されています。

テコの原理を「お金」に適用することで、少資金で大きな金額の取引を行うことが出来るように仕組化されているんですね。

ただこれは良い面ばかりではなく、リターンに比例してリスクも大きくなるので注意が必要です。

証拠金残高に対する実際に取引している金額の比を表すレジバッジは、最大25倍まで大きくすることが可能なんですね。

このレバレッジは裏を返せば先ほどの維持率と表裏一体の関係にあります。

レバレッジを大きくすればするほど維持率は小さく、レバレッジを小さくするほど維持率は大きくなるという下記のような関係があるんですね。

レバレッジ(倍)維持率(%)
25100
20125
10250
5500
4625
3833
21250
12500

レバレッジは、初心者で2~3倍、中上級者で5~10倍程度が一般的な目安とされています。

維持率やレバレッジを常に頭の片隅においてトレードしていくことが重要なんですね。

簡単な損益計算例

さて、ここで簡単な損益計算の具体例を見てみましょう。

あなたは以下の問題にすぐに答えることが出来るでしょうか?

①米ドルを100円で1万通貨購入後、105円で全て売却した時の利益はいくらになるでしょう?

②英ポンドを150円で1万通貨購入後、145円で全て売却した時の損失はいくらになるでしょう?

いかがでしょうか?

①の答えは50,000円の利益、②の答えは50,000円の損失となります。

損益は(売値-買値)×取引量ですから、①は(105-100)×10,000=+50,000円、②は(145-150)×10,000=-50,000円と算出されるんですね。

リスクマネジメントがあなたの投資未来を左右する!

予想が外れて価格が5円下がると5万円、10円下がると10万円の含み損を抱えることになります。

これが更に20円、30円下がるとどうなるか・・・

ポジションを持ってからだと考えたくないことかもしれませんね・・・

しかし、投資の世界は自分の思い通りには絶対いきません。

急落する時はまるで底なしで下がるような恐怖感に襲われます。

血の気が引き、変な汗が出て、眠れず、仕事が手に付かない・・・そういったことにならないためにもイザという時のことを常に頭の片隅におき投資することが何より大切なんですね。

保有ポジションが10円、20円、30円と値下がりした場合の含み損をポジションを持つ前からしっかりと把握し、自分が許容できる十分な証拠金を入金しておきましょう。

毎年のように発生する「・・・ショック」が起きても平然としていられるような資金管理、ポジション管理を普段から心がけることがリスクマネジメントにつながるのです。

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