移動平均線はテクニカル分析の基本
株や為替のレートの動きそのものを分析して買いか売りかを判断するテクニカル分析。
そのテクニカル分析の中で王道中の王道、基本中の基本と言われるのが「移動平均線」なんですね。
移動平均を英訳したMoving Averageの頭文字をとってMAとも呼ばれ、50日なら50MA、100日なら100MAというように頭に移動平均日数を併せて表記することもあります。
5日移動平均線
ここで、5日移動平均線を例に説明します。
これが理解できれば後は50日移動平均線であろうが100日移動平均線であろうが基本的な考え方は同じです。
今、ある通貨の値動きが下記の通りだったとします。
・1日目:80円
・2日目:90円
・3日目:95円
・4日目:100円
・5日目:95円
・6日目:100円
・7日目:110円
まず、1日目から5日目までの価格の平均が92円となり、これが5日移動平均線の起点となります。
次に、2日目から6日目までの価格の平均が96円となり、これが5日移動平均線の次の点になります。
更に、3日目から7日目までの価格の平均が100円となり、これが5日移動平均線の3番目の点となります。
この計算を繰り返し線をつなげていくことで5日移動平均線が作られていくんですね。
移動平均線をエクセルで作ってみよう
日々の値動きの平均をあらわす移動平均線ですが、実際に見てみないとイメージがわかないと思います。
ここでは実際に米ドル円の日足の情報をもとにEXCELで移動平均線のグラフを作成してみましょう。
A列に日付、B列にドル円の日々のレート、C列に過去100日分の平均値、D列に過去200日分の平均値を入力します。
今回の例では100日分と200日分の平均値としましたが、ご自分のお好きな数字で平均値を算出してみて下さい。
ちなみにEXCELで平均値を算出するにはAVERAGE関数を使うか、SUMで合計した後日数で割る方法が便利です。
この表をもとにグラフを作ると下記のようになります。
日足レートに遅れて100日移動平均線、更にそれに遅れて200日移動平均線が続いています。
日足レートだけだった時に比べて相場の流れが分かりやすくなったような気がしませんか?
過去何日間の平均をとれば良いのか?
さて、今回の例では100日と200日の移動平均線の例をご紹介しましたが、過去何日間の平均値をとるのがベストなのでしょうか?
これは様々な本やWEB等の情報でも議論が分かれるところですが、概ね下記の数値が用いられることが多いです。
・長期投資:200日
・中期投資:75日
・短期投資:25日
・超短期投資:5日
特にこだわりがなければ上記の数値をまずは用いてみると良いでしょう。
色々な移動平均線を使い、是非自分の投資スパンにあった日数を見つけてみてはいかがでしょうか?