チャートの基本!ローソク足を理解しよう!

ローソク足とは?

ローソク足とは、株やFXなどの値動きを時系列に図式化(チャート化)したものです。

江戸時代に本間宗久により発案されたローソク足は今や世界中で使われている画期的な相場分析ツールなんですね。

終値だけをつなげた折れ線グラフと違い、始値、終値、高値、安値の4つのレートが同時に示されることで、相場の状態をより詳細に分析することが出来るのです。

ローソク足の見た目

ローソク足の特徴は、見た目が蝋燭のような「実体」部分と、蝋燭の芯のような「ヒゲ」が伸びている点にあります。

このローソク足1つで、ある期間の値動きを表わすことが出来るんですね。

例えば、月足なら一か月分、週足なら一週間分、日足なら一日分といった感じです。

始値より終値が高い場合は実体が白や赤、始値より終値が低い場合は実体が黒や青で表され、それぞれ「陽線」「陰線」と呼ばれます。

加えて、実体の上下に高値と安値を示すヒゲが付け加えられるんですね。

1本のローソク足が表す様々な意味

この1本のローソク足でその期間の値動きはもちろん相場参加者の様々な思惑が見てとることができます。

大陽線

大陽線とは強い上昇相場を表すローソク足です。

上下のヒゲが短く長い実体が目立っていて、どんどん上昇していくような印象のあるローソク足なんですね。

大陽線はヒゲの付き方によって下記に示すように陽の丸坊主、陽の寄付き坊主、陽の大引け坊主といった種類があります。

大陰線

大陰線とは強い下落相場を表すローソク足です。

上下のヒゲが短く長い実体が目立っていて、どんどん下落していくような印象のあるローソク足なんですね。

大陰線はヒゲの付き方によって下記に示すように陰の丸坊主、陰の寄付き坊主、陰の大引け坊主といった種類があります。

大陽線(陽の丸坊主)

陽の丸坊主とは、大陽線の中で上にも下にもヒゲがない実体のみの極めて強い上昇相場を表すローソク足です。

安値である始値を皮切りに高値である終値まで一気にズドーンと急騰しているんですね。

大陽線の中でも陽の丸坊主は最も強い買いのサインで、特に底値圏で出現した場合はその後の急騰が大いに期待できます。

大陰線(陰の丸坊主)

陰の丸坊主とは、大陰線の中で上にも下にもヒゲがない実体のみの極めて強い下落相場を表すローソク足です。

高値である始値を皮切りに安値である終値まで一気にズドーンと急落しているんですね。

大陰線の中でも陰の丸坊主は最も強い売りのサインで、特に天井圏で出現した場合はその後の急落に注意が必要です。

大陽線(陽の大引け坊主)

陽の大引け坊主とは、大陽線の中で上にヒゲがないローソク足です。

一時的に始値を下回ったものの、そこから大幅に上昇して高値で引けたことを表しているんですね。

陽の丸坊主とまではいきませんが、大陽線の中でも陽の大引け坊主は極めて強い買いのサインになります。

大陰線(陰の大引け坊主)

陰の大引け坊主とは、大陰線の中で下にヒゲがないローソク足です。

一時的に始値を上回ったものの、そこから大幅に下落して安値で引けたことを表しているんですね。

陰の丸坊主とまではいきませんが、大陰線の中でも陰の大引け坊主は極めて強い売りのサインになります。

大陽線(陽の寄付き坊主)

陽の寄付き坊主とは、大陽線の中で下にヒゲがないローソク足です。

始値から大きく上昇するも、高値付近で少し押し戻されたことを表しているんですね。

陽の丸坊主とまではいきませんが、大陽線の中でも陽の寄付き坊主は強い買いのサインになります。

大陰線(陰の寄付き坊主)

陰の寄付き坊主とは、大陰線の中で上にヒゲがないローソク足です。

始値から大きく下落するも、安値付近で少し買い戻されたことを表しているんですね。

陰の丸坊主とまではいきませんが、大陰線の中でも陰の寄付き坊主は強い売りのサインになります。

小陽線(陽のコマ、陽の極線)

小陽線(陽のコマ、陽の極線)とは、実体が短く上下のヒゲの長さがほぼ同じ長さのローソク足です。

値を上げて引けてはいますが、売りと買いのバランスがほぼ均等で上下どちらにいくか見極めているいわば保ちあいの状態なんですね。

陽のコマ(陽の極線)とも呼ばれる小陽線は様子見サインとなりますのでしばらく様子を見るようにしましょう。

小陽線(陰のコマ、陰の極線)

小陽線(陰のコマ、陰の極線)とは、実体が短く上下のヒゲの長さがほぼ同じ長さのローソク足です。

値を下げて引けてはいますが、売りと買いのバランスがほぼ均等で上下どちらにいくか見極めているいわば保ちあいの状態なんですね。

陰のコマ(陰の極線)とも呼ばれる小陽線は様子見サインとなりますのでしばらく様子を見るようにしましょう。

下影陽線(カラカサ(陽線))

下影陽線とは、始値から一度大きく下落するも、最終的には始値を越え終値である高値で引けた陽線をあらわすローソク足です。

一度大きく下げてからの高値引けということで、底値圏での下影陽線は買いのサインと考えられている一方、高値圏での下影陽線は逆に売りのサインと考えられています。

その見た目からカラカサ(陽線)とも呼ばれています。

下影陰線(カラカサ(陰線))

下影陰線とは、始値から一度大きく下落するも、最終的には始値の一歩手前まで値を戻して引けた陰線をあらわすローソク足です。

大きく下げてからほぼ始値まで値を戻して引けていることから、底値圏での下影陰線は買いのサインと考えられている一方、高値圏での下影陰線は逆に売りのサインと考えられています。

その見た目からカラカサ(陰線)とも呼ばれています。

上影陽線(トンカチ(陽線))

上影陽線とは、始値から一度大きく上昇するも、最終的には始値近くまで値を下げて引けた陽線をあらわすローソク足です。

陽線とはいえ一度大きく上げてから始値近くまで値を戻して引けていることから弱い相場と考えられ下落することが予想されます。

売りサインと判断される上影陽線は、上ヒゲが非常に長いその見た目からトンカチ(陽線)とも呼ばれています。

上影陰線(トンカチ(陰線))

上影陰線とは、始値から一度大きく上昇するも、最終的には始値を通り越し終値である安値で引けた陰線をあらわすローソク足です。

非常に弱い相場で発生することが多く、上影陰線は売りサインと判断されます。

上影陰線はその見た目からトンカチ(陰線)とも呼ばれています。

トンボ

トンボとは、始値から大きく値を下げるも急速に値を戻し、最終的に高値である始値と同額の終値で引けたことをあらわすローソク足です。

下影陽線(カラカサ陽線)や下影陰線(カラカサ陰線)と同様に買いのサインを表しています。

その見た目からトンボ(蜻蛉)と呼ばれています。

トウバ

トウバとは、始値から大きく値を上げるも急落し、最終的には安値である始値と同額の終値で引けたことをあらわすローソク足です。

上影陽線(トンカチ陽線)や上影陰線(トンカチ陰線)と同様に売りのサインを表しています。

その見た目からトウバ(塔婆)と呼ばれています。

十字線

十字線とは、始値を皮切りに値動きが上下するも始値と同額の終値で引けたことをあらわすローソク足です。

相場全体が上下どちらともつかずに様子見をしているような状態で、相場の転換点で出現することが多いんですね。

その見た目から十字線と呼ばれており、上昇相場では売りサイン、下降相場では買いサインとなります。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする