レバレッジ1倍でも年利10%前後の利回りが期待出来るとあり、トルコリラ/円やメキシコペソ/円、南アフリカランド/円といった高金利通貨のスワップポイント投資をする方が増えてきています。
ここではそんな高金利通貨のスワップポイント投資において、スワップポイント以外で注意すべきポイントをご紹介したいと思います。
未決済ポジションに対して発生しているスワップポイントは証拠金として有効かどうか?
高金利通貨で殖えたスワップポイントを複利運用し自分年金作りをされている方は少なくないと思います。
そんな方にとって、未決済ポジションに対して発生しているスワップポイントが証拠金として有効かどうかは非常に大きなポイントなんですね。
というのも自分年金作りをするためには、「複利」すなわち殖えたスワップポイントを原資として更にポジションを増やしていく必要があるからなのです。
もしこれがNGの場合、そもそも複利で殖やしていくという前提そのものが崩れてしまうことになるんですね・・・
しかしそんな悩みは無用で、未決済ポジションに対して発生しているスワップポイントが証拠金として使えない証券会社はありません。
このため殖えたスワップポイントを新たな証拠金として全額再投資し複利運用していくことが出来るので、安心して自分年金作りに取り組んでいくことが出来ます♪
未決済ポジションに対して発生しているスワップポイント益は課税対象か?
前項で未確定ポジションに対して発生しているスワップポイント益が証拠金として有効であることが確認できました。
これで安心して殖えたスワップポイント益を残らず全額再投資して複利運用していくことが出来ますね!
しかし、ここでもう1つ確認しておくべきポイントがあります。
それが、未確定のスワップポイント益が課税対象にならないかという点です。
下記は2018年5月時点で未確定ポジションに対するスワップポイントに税金がかかるFX会社になります。
- GMOクリック証券
- サクソバンク証券
- マネースクエア
- FXトレード・フィナンシャル
- セントラル短資
- インヴァスト証券(トライオートFX)
- YJFX(外貨ex)
- 楽天証券
これらのFX会社では、保有しているポジションに対して付与されるスワップポイントが未実現損益ではなく「実現損益」として取り扱われています。
このため、ポジションが未決済であっても付与されたスワップポイントは税申告の対象となってしまうんですね。
ちなみにFXは申告分離課税で、所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%=合計20.315%と利益の約2割を毎年徴収されることになります。
高金利通貨を自分年金作りに利用している私達にとって、未確定のスワップポイントに対して課税されることは資産増加カーブに急減速がかかることになり致命的と言えるでしょう。(毎年課税された場合とそうでない場合の資産の殖え方についてはこちらの記事をご参照ください。)
従いまして、上記に示したFX会社では長期のスワップポイント投資は残念ながら不向きということになります。
最低取引単位と手数料
最低取引単位と手数料については各社各様といった感じですが、押さえておくべきポイントがあります。
それが、手数料が無料かどうかという点と、最低取引単位が1,000通貨単位以下かという点。
「自分は10,000通貨以上のポジション構築しか考えてない!」という方であれば関係ありませんが、10,000通貨未満の取引を考えているのであればFX会社によって手数料がかかってくるところがあるんですね。
10,000通貨未満の取引で手数料がかかってしまうのが、FXプライムbyGMOとマネックス証券のFX PLUSで、両社とも1,000通貨あたり30円の手数料がかかってしまいます。
高金利通貨のレートが下がった時に、一定間隔で1,000通貨ずつ新規指値注文したいというような場合、上記2社だと各ポジション構築ごとに30円の手数料がかかってしまうので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
高金利通貨を長期でスワップポイント投資する上でチェックすべきFX会社の条件を挙げてきましたが、ここでもう一度ポイントをおさらいしておきましょう!
- 未決済ポジションに対して発生しているスワップポイントが証拠金として有効なFX会社を選ぶ!
- 未決済ポジションに対して発生しているスワップポイント益が課税対象にならないFX会社を選ぶ!
- 10,000通貨未満の取引でも手数料がかからないFX会社を選ぶ!
高金利通貨の長期スワップポイント投資で自分年金作りを考えている方にとって、FX会社選びは非常に重要です。
是非あなたもこの機会に上記のポイントを頭の片隅に入れて口座開設&資産運用をしていきましょう!